定年退職後に起業する人が増えている

定年後でも起業することはできる

最近は定年後に起業する人が増えています。
定年は60歳や65歳ですが、そこから新たなチャレンジをする人が増えてきているのです。
近年は全体の約35%が起業しているというデータもあり、この流れはさらに加速することが予想されています。

シニア世代が起業する理由

シニア世代が起業する理由として、まずは「最近の60代は、まだ体力的に元気なため」ということが挙げられます。
以前の60代は高齢者と見なされる年代であり、体力や判断力などが衰えている人が多い傾向にありました。

しかし現在の60代の人は、比較的まだ元気な人が多いのです。
もちろん40代や50代に比べると衰えが生じている人は多いものの、それでもまだ仕事に取り組む力や意欲が残っている人がたくさんいます。
こうした人たちが、企業にチャレンジしているのです。

また、定年退職をすると、「時間的に余裕ができる」という点も挙げられます。
定年退職をすると、これまで仕事に費やしていた時間の大部分がなくなります。
男性の場合は最低でも平日は毎日8時間が自由な時間として空くことになる場合が多く、男性によっては退屈に感じてしまうことがあります。
「毎日朝から夜まで仕事をするのは大変だけれど、余裕をもって仕事をするのは良いこと」と考えて、自分のペースで企業にチャレンジすることがあるのです。

最後の理由として、「起業する環境が整ってきている」ということも挙げられます。
最近は起業する人が増えており、そのための勉強ができるセミナーや勉強会、交流会なども増えてきています。
こうした機会を活用して勉強すれば、これまで起業の経験がなくても事業を始めることができます。
特に東京や大阪などの都市部では起業セミナーなどが盛んなため、60代の人が起業するケースはこれからも増えることが予想されています。

起業のために、若いうちに準備するべきこと

起業は勢いだけで始めても上手くいきません。
きちんと準備をしてから始めるほうが、成功しやすくなります。
高齢になってから起業する場合、若いうちから準備を始めておくことが大切です。
なるべく早く準備をスタートするほうが、より起業の成功率を上げることができます。

若いうちに始めておくべきこととして、「勉強」が挙げられます。
会社で成果を上げる勉強と、起業で成功するための勉強は違います。
そのため起業のために必要な勉強を、少しずつ始めましょう。
また、起業の勉強をするときに、経理や財務から学ぶ人がいますが、「自分が取り組もうと考えている事業」について勉強することが大切です。

このような準備を若いうちから始めれば、起業で成功しやすくなります。
データからも分かるように60代で起業する人は増えているため、あなたもぜひチャレンジしてみることをおすすめします。
起業は成功することもありますが、失敗するリスクも当然あります。
しかしきちんと準備をしてからスタートすれば、そのリスクを限りなく小さく抑えることができるはずです。