スマホやカメラで撮った「デジタル遺品」の管理について

デジタル遺品は現代ならではの問題

デジタル遺品とは、スマートフォン、デジタルカメラ、もしくはパソコンなどに蓄積されている情報のことです。

昔であれば、写真撮影などはアナログカメラで行うのが主流であったため、後になって、写真がいきなり出てくるということはありませんでした。
しかし、デジタルカメラの場合は写真そのものをパソコン内で確認できるため、長くデジタルカメラ、もしくはスマートフォンを使用していると、その情報が自動的にパソコン内に記録、保存されていく仕組みになっているのです。

しかも、写真の中には風景だけでなく、家族、友人と一緒に持ち主が写っているものもあるため、処分して良いのか・・・がかなり不透明なのです。
ただ、デジタル遺品を処理して欲しい場合は、エンディングノートにそのことを書き込んでおけば、後は家族のほうで処理してもらえます。
このように、通常のデジタル遺品であれば、実はそれほど処理そのものにかかる時間が大変なことになることはありません。

ですが、急にお亡くなりになられた方のデジタル遺品が見つかったという場合は、どのように処分して良いのかが本格的にわからない状況になってしまうのです。

特に厄介なケースでは、パソコンと同じでパスワードで管理されているフォルダに、デジタル遺品が入ってしまっている状況です。
パスワードは簡単に破れるものではありませんので、このような問題を抱えたくない・・・という場合は、予め、デジタルカメラなどは家族で共有する、もしくは、パスワードなどを特定の場所に隠しておき、そのことを家族の誰かに伝えておくようにすると良いです。

恥ずかしいデジタル遺品を整理するには?

デジタル遺品の中には、恥ずかしいデジタル遺品も存在するので注意してください。

例えば、大人向けの映像、画像などが記録されてしまっているケースが該当します。
このようなものは、世間に知られてはいけないものと認知し、速やかに業者のほうで削除、もしくはデジタル機器の破壊を願い出ると良いでしょう。

また、このような人に見られては困るというものほど、隠しフォルダ、もしくはパスワードで管理されているものです。
なので、見えている部分を削除したので、デジタル遺品は無くなった・・・というわけにはいきません。

しかし、業者に依頼されていると、デジタル遺品の持つフォルダ容量などを確認し、見えていないファイルも含めて、本当にデジタル遺品を整理できたのかを、デジタル上で確認してくれるのです。
また、パソコン上に残ってしまっている、ごみ箱に入らない、もしくは入れてもエラーが出るデジタル遺品に関しては、強制的に削除を行えるフリーソフトをダウンロードしていると、このようなデジタル遺品も簡単に処理することができます。