樹木葬という選択
最近はペットも一緒に入れるお墓が人気となっていますが、その一つとして樹木葬と言われている埋葬が人気になっています。
そもそも、どうしてペットと一緒にお墓に入る人が増えているのかというと、それは、今ではペットも家族の一員として扱われているからです。
人によっては、子どもの頃から大事にしているペットも存在します。
ですが、ペットというのは寿命の関係上で、どうしても人よりも先に亡くなってしまうという運命を授かっているため、安易に長生きさせる、それにより一緒に亡くなるということができません。
しかし、ペットの遺骨を管理、保存されている場合は、最終的に樹木葬を選ぶことができるようになっているのです。
区画に分けて埋葬し、樹木を植える、という樹木葬。
ちなみに、最近になって樹木葬というキーワードを見けける頻度が高まりましたが、そもそも、2000年以前ではほとんど使用されることのないキーワードでした。
というのも、1999年頃から樹木葬が法律上で可能になったからです。
そして、ペットブームの影響も受けて、ペット用の墓地、ペット用の葬儀・・・といった、ペットを家族の一員として扱うようなサービスが増えてきました。
しかも、樹木葬には他にもメリットがあるので人気が高いのです。
まず、樹木葬は葬儀のマニュアルが存在しません。
つまり、定義付けられていない葬儀の一種なのです。
その影響で、自分が思うような形で葬儀を行えますし、ペットと一緒に埋葬されたい場所を決めることもできます。
なにより、自然であり大きな樹木などは、人の目にさらされる可能性が小さいだけでなく、よほどのことがなければ荒らされる心配もありません。
少しずつ、自然の中に溶け込んでいけるというイメージもあるため、今では樹木葬に対して神聖な考えを持つ人々も増えてきました。
このようなメリットが存在するので、ペットも一緒に入れるお墓として樹木葬が選ばれているのです。
法律上での扱い
法律上では、ペットは副葬品なので一緒に埋葬しても問題ないという見方があります。
ただし、各墓地の規約でさらにペットも埋葬可能か、という判断が必要となります。
その点、樹木葬ではペットOKの場合が多いのです。
外国の葬儀では、最後に花、装飾品、服飾品などを墓の中に入れて、その後に土を流し入れて葬儀を完了するという葬儀も存在します。
イメージ的にはこのイメージに近いため、今では樹木葬が一般の人の間で浸透しているのです。
ちなみに、副葬品というのは物扱いできるもの全般となります。
物としてペットを扱うわけなのですが、それでも、離れ離れにならずに埋葬してもらえるのであれば・・・ということで、樹木葬を選ぶ人が増えている状況なのです。
また、肝心の埋葬費用ですが、埋葬先に依るとされていますので、一般的な埋葬先(管理しやすい土地で埋葬というケース)であれば、通常の埋葬と料金に大きな差がないというメリットもあります。