より故人の自然な表情を
まず、遺影写真というのは、日常を写し出しているものであることを理解しておきましょう。
というのも、非日常を写し出しているものでは、遺影写真として成立しないケースが多いからです。
例えば、髪色、髪型などをいつもとは違ったものに変えられていると、人によっては、同一人物の写真であっても変化が激しいので葬儀に参列した方々に違和感を与えてしまうことがあります。
これでは、遺影写真として相応しくありません。
遺影写真の基本はナチュラルさにあり、ナチュラルであればあるほど、親身な気持ちになって遺影写真を見ることが可能になるのです。
なので、奇抜な写真、もしくは奇抜なように感じる写真は早い段階で、遺影写真の候補から除くようにしましょう。
除かないでいると、「こんな写真もありでは・・・」と思ってしまい、後になって恥ずかしい思いをすることもあります。
満足のいく遺影写真の基本その2ですが、その管理方法を学んでおくようにしましょう。
というのも、遺影写真の額縁はきれいなので、汚れていると汚れが目立ってしまうからです。
それと、霧吹きなどで汚れを落とすのも良くありません。
霧吹きで水が付着した際に、汚れなどがしたたり落ちることもあるからです。
この状態になってしまうと、額縁全体が汚れてしまうので、最初は水気を切ったタオルを用いて拭く、そして、その後は乾いたタオルで汚れを吸い出すようにしましょう。
また材質にも左右されますから、あらかじめ確認しておくことも重要です。
ナチュラルさに加えて注目度も
満足のいく遺影写真の応用となりますが、注目度についても視野を入れるのも良いでしょう。
例えば、写真に個性を盛り込むようにしましょう。
満足のいく遺影写真の基本では、髪色、髪型などが奇抜なものは良くないと案内しました。
ですが、服装が少しお茶目であったり、その人らしさがよくわかる、もしくは印象に残るような顔のものは、遺影写真に採用しても問題ないのです。
遺影写真というのは、多くの人に故人の存在を理解してもらうという目的で、使用することが好ましいです。
なので、思い出に残っている写真の中から、遺影写真向きの写真をピックアップしても問題ありません。
思い入れがあるからこそ、遺影写真そのものに愛着がわきますし、それにより良い管理を行おうという意思も湧き立ってくるのです。
また、証明写真が残っている際は、証明写真も遺影写真になることを理解しておきます。
証明写真の多くは白黒、カラーに分類されますので、そもそも引き伸ばして使用するだけで遺影写真になる可能性を秘めています。
しかも、現代の写真の多くは引き伸ばしに対応している、画素数の高い写真が多いのです。